このシリーズは、デザインや仕上げを変えつつ、1982年まで販売されていた。他のパーフェクトシリーズのリールよりも生産台数が少なく、特に小型のトラウトサイズについては非常に少なかった。その理由は、セントジョージシリーズはパーフェクトシリーズの同等品に比べて高価だったせいかもしれない。 今日では、3″やセントジョージ・ジュニアの状態の良いリールは、アングラーやコレクターたちにとっては宝のようなものだ。セントジョージは、ハーディーのフライリールを100年以上に渡って他商品と差別化してきたあらゆる長所を兼ね備えている。それは、堅牢な作り、完璧なパフォーマンス、まるでバターのように滑らかに調節可能なクリックチェック(ドラグ)、クラシックな外観、そして、それを所有することの誇りだ。 新しいセントジョージリールも、英国アニックのハーディー工場で作られている。初期型と唯一異なるのは、耐久性の劣る旧式の鋳造アルミの代わりに、バーストックアルミが使用されている点だ。その他のすべての部品はオリジナルと同様、マリンブラス、ニッケル・シルバー、伝統的な天然メノウラインガード、アイボリン製のハンドルなどが使われている。 新しいセントジョージリールの登場により、アングラーたちは夢見ていたこの美しいリールを手にすることができ、自ら釣りを楽しみ、また次の世代へと受け継いでいくことが可能になった。カラーはブラックとスピットファイヤーグレイの2色。
St.George JuniorTrout Reel Spitfire